池袋モンパルナス回遊美術館
今日は機会があって、立教大学で池袋モンパルナスについての特別座談会を聞いてきました。大学内の新緑がきれいな時期でした。
今年は「東アジア文化都市2019」が開催中です。
選定都市となった豊島区は、東アジア(日本、中国、韓国)の交流を深めながら、
文化芸術の発信をしているらしいのです。
「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」は14年目の今年、
名前を「池袋モンパルナス回遊美術館」にあらためています。
平成17年、池袋モンパルナス回遊美術館は、立教大学の押見元大学総長が発起人として、西口商店街、東武百貨店、NPOゼファー池袋まちづくり豊島区の協力によって立ち上がりました。
ちなみに、池袋モンパルナスとは、昭和初期から戦後、西口繁華街には質素な暮らしの芸術家が多く住んでいたことから詩人の小熊秀雄がフランスのパリ、モンパルナスになぞらえて「池袋モンパルナス」と称したそうです。
池袋モンパルナスの3つのポイント
1、雑多性、多様性がある
2、個の視点の重視
3、ゆるい絆の協働性
池袋西口が作り上げた美術学校(池袋モンパルナス)は、自由と多様性を尊重し、個人の自己実現を認めつつ、緩やかに協力していく姿勢があります。
押見元大学総長は、今後はこども美術館に着目し、年齢を幼児の作品にまで広げた芸術家の育成や、独自の作品を創作するアウトサイダー作家にも目を向けてほしいと語っておられました。
池袋に住む芸術家を活かし、ハコモノではなくコンセプトにあるように「街のどこもが美術館」として、費用をかけずに行政、商店、NPO、大学の四つの軸で運営されてきたことは素晴らしいな、と思いました。